今回は毎年シャクナゲの季節にイベントを開催している静岡県の伊豆天城山のご紹介です。過去の開催イベントを振り返りながらお伝えをします。春の訪れを待っていた野山はこんな素敵な光景と巡り会えました。初心者向けのハイキングサークルのインプレはこんな一日をイベントでは過ごしております。もしお時間のある方は是非お付き合い下さいませ。
<5月のイベントのご案内>

1. 伊東駅集合

JR伊東駅
遠路遙々とお越しの方が多いですね。ようこそ伊豆へとお越し頂きました。ご遠方のからお越しの方には感謝をします。伊東駅にて集合すると点呼を取ると直ぐにバス停に並ぶようにお伝えをします。天城高原ゴルフ場行きのバスは一日に数本しかないバスに乗るのですが小一時間掛かります。皆さんにはなるべく座れるように列に並んでもらいます。

2. 天城高原ゴルフ場の駐車場

天城高原ゴルフ場の入り口
皆さんに一日の工程をお伝えします。17時40分の最終便のバスに乗らなければなりません。安全に下山をすることを前提として、これを今日のハイキングの目標として皆さんとで頑張りましょうという感じでひとつになります(^▽^)。勿論、毎回、初参加の方がいらっしゃいますので、皆さんとで和気あいあいとした一日になれるようにご紹介はさせて頂きます。

3. ハイキングスタート

ヒメシャラの木々

ヒメシャラの木々

前半戦は万二郎岳までを歩きます。スタートして間もなくすると、巨大なヒメシャラの木があります。もののけ姫の世界感が広がっております♪茶色で堂々としていて凜々しいです。6月になると白いお花が咲きます。

ミツバツツジ

トウゴクミツバツツジ

コースは整備されているのですが、天城山は全国でも屈指の雨量の多いエリアです。足下に気を付けながら15分位歩いていると、ミツバツツジが咲いておりました。

小休止をすると伊豆大島が見える

遠方には伊豆大島が見えます~三原山は何れ行きましょう♪

森の中を少し抜けると展望が開けている場所があります。遠くに見えるのは伊豆大島です。新緑が眩いです。展望がとても良いのでここで小休止をして写メタイムです♪

4. 万二郎岳山頂

山ガールたちがランチを食べている光景

みんなでお裾分けをしております♪

途中で何度か休憩をして、一時間半位で万二郎岳に到着しました。ここでランチタイムです。南側が開けているので伊豆半島の南部(下田エリア)やブナ林を見ながら皆さんとのランチは格別ですね♪

ランチタイムの展望~万二郎岳から

ランチタイムの展望~万二郎岳から

5. 稜線に咲くお花

ここからは楽しい稜線歩きが続きます。手前の大きな山には山頂の名前はありません。左後ろに小さく見えるピークが万三郎岳です。ここからは展望も開けていて春のお花のオンパレードです。
万二郎岳から見る万三郎岳

春を待ちわびていたかのよう色とりどのツツジが野山を染めていきます。

トウゴクミツバツツジ

トウゴクミツバツツジ

アセビ

アセビ

アセビのトンネルがあります。アセビの名前の由来は『馬酔木』という字を書きます。間違ってアセビを食べた馬が酔ったような症状(アセボトキシンという成分)が出たためにこのように名付けられました。群生をしているので見所満載です♪倒木をくぐり抜けながら歩きます。

アセビのトンネル

アセビのトンネル(手前のお花はトウゴクミツバツツジ)

この稜線歩きは巨木なブナ林があるのも特徴です。とりわけ新緑のブナはとても鮮やかです。ブナは木々の中でも含水量が最も多い木です。大地に根を張り沢山の水分を吸収してくれるので、森の浄化作用が最も高いのがブナです。雨量の多い天城山塊では適した環境です。森の浄化をしてくれるので他の動植物には潤いを与えてくれます。

ブナ林

ブナ林

群生をしているアマギ石楠花

群生をしているアマギ石楠花

そして今回のメインはアマギシャクナゲです。石楠立の付近には沢山咲いておりました。
意外と思う方も多いかと思われますが、実はシャクナゲはツツジ科の一種です。アマギシャクナゲは独特の品種で蕾の頃はピンクが濃いいのですが、開花と同時に白色が増して大きな花びらで包まれているのが特徴です。

蕾が濃いピンク色の石楠花

蕾が濃いピンク色の石楠花

ちなみに花言葉は、『威厳、荘厳』です(^▽^)。何だか貴高い雰囲気を醸し出しておりますが、葉っぱにはロードトキシンという毒性を含んでいるのでそのように言われているそうです。

アマギ石楠花

天城石楠花が見事に咲いておりました・・・お見事!!

6. 伊豆諸島最高峰の天城連峰~万三郎岳

ここ伊豆諸島では最も標高の高いのが万三郎(1406M)です。ここで小休憩をして後半戦の下りに備えます。

万三郎岳の頂上

天城山という名前の山頂はありません。天城山は伊豆半島最高峰の万三郎岳、万二郎岳、遠笠山などの山々から構成されております。天城山の主峰の「万三郎岳」と「万二郎岳」という名前の由来となった天狗伝説にあります。この山には昔、万三郎坊と万二郎坊という名前の天狗が住んでおり、標高の高い万三郎岳(1406M)には万三郎坊の兄で住んでいて、低い方の万二郎岳(1299M)には万二郎坊の弟が住んでいたことが由来です。

7. 後半戦のスタート

イヌドウナ:ウラヨブスマソウ

イヌドウナ

しばらく稜線を歩くと北斜面のルートを下っていきます。しばらくするとハングライダーのような葉っぱのイヌドウナ(コウモリソウ属)という変わった野草がありました。変わった葉っぱですね。

天城山の北斜面をトラバースする山ガール

尾根と谷沿いをトラバースするインプレメンバー

今までは南側の斜面を歩いておりましたが、北斜面になるとあまり光が差しません。ガラリとシーンが変わります。尾根と沢沿いのトラバース(横切ること)を繰り返しながら、コロナ感染防止のために歩行の距離を取りながらゴール地点まで向かいます。

日当たりもあまりないく浸食(雨と雪と風により大地が削られために)もあるので足下が不安定な箇所もたまにあるので、みんなで声かけをしながら歩きます。単独登山と異なり、グループ登山ではチーム力が大事なので常に協力し合うことを心掛けております。皆様の積極的なサポートにはいつも感謝しております。
天城山のハシゴ
ハシゴなどもありました。地元の方が整備をして下さってくれているので助かります。これで岩場を安全に通過ができます。

谷沿いには野草、モミジガサがありました。標高が高いから芽吹きが遅いですね。これはシャブシャブニすると美味しいんですよ♪

モミジガサ

モミジガサ

下山から2時間程歩いてゴールの天城高原ゴルフ場に17時前に到着しました。今回のコースは登りからの稜線歩き、そして下りは尾根と沢沿いをトラバースするのでとてもバリエーションに富んだコースです。しっかりと歩き素晴らしい景色とも出会えたので皆さん充実感に満ち溢れておりました。

8. 伊東温泉~かめや楽寛

伊東温泉かめや楽寛

当団体は下山後には毎回温泉に行きます。今回はしっかりと歩いたので湯船に浸かり、リフレッシュが出来るので格別ですね♪グレードCの中では歩いた方なのでみなさんとても充実をしてました。やはり伊豆などの沿岸に近いエリアの温泉は海が近いということもあり、カリウム系(塩分)の濃度をやや感じました。しっかりと歩いて発汗に対しても身体から潤いを与えてくれます。

泉質:アルカリ単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)

効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

9. ご当地グルメ~伊豆の海鮮料理

今回のイベントは歩き応えがあったのでお腹も良い感じで空いておりました。下山後のご褒美はここ伊豆では海鮮料理ですね。前回は入船さんにて召し上がりました。メンバーさんが写真映えするものを頼んでいたので撮らさせて頂きました。鮮度の高いお魚の下に酢飯があるんですよ~見事に完食をされておりました。(ボクはこんなに食べられない(^▽^))歩いた後のご褒美感が満載でしたのでとても美味しかったです。

入船さんの豪華海鮮の舟盛り

入船さんの豪華海鮮の舟盛り

10.まとめ

今回は伊豆半島で最高峰の天城山をご紹介をさせて頂きました。実は、トウゴクミツバツツジ、アセビ、アマギシャクナゲと・・・全てツツジ科のお花なのですが野山を綺麗に染めてくれました。毎回、皆様にはご遠方のからお越し頂いておりますが、首都圏から離れ近隣の山々にはない素晴らしい光景がここ天城山にはあります。

登山はもちろんのこと下山後の温泉や鮮度の高い海鮮料理など『伊豆三点盛り』(①登山②温泉③ご当地グルメ)を心掛けてイベントを開催しております。常日頃からお越し頂いているリピーターさんは勿論のこと、初参加の方のご参加も大歓迎です。もしご都合が宜しいようであれば皆さんとで素敵な週末を過ごしましょう。今回も長めのレポートとなりましたが、最後までご覧頂きましてどうも有り難うございました<(_ _)>(インプレツヨシより)

天城高原ゴルフ場に停車をしている2代目インプレ車

令和3年7月にお別れをした2代目インプレ車~天城高原ゴルフ場の駐車場にて

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