天然クーラの世界~クールインプレハイキング
神奈川県:丹沢・本棚の滝&下棚の滝
当サークルは毎年夏期限定、5月から9月に掛けて、天然クーラが漂う、水辺のハイキング、クールインプレというイベントの開催をしております。今回は神奈川県の丹沢にある本棚の滝・下棚の滝についてご紹介します。
9月1日(日)クールインプレ本棚の滝
【目次】
1)新松田駅にて集合のご挨拶
2)森と沢とのコラボ効果
3)滝に近づくと
4)丹沢 本棚の滝&下棚の滝
5)クールインプレの醍醐味
夏場の涼しい水辺の宴~滝と沢の天然クーラの世界|神奈川県・丹沢本棚の滝
当サークルでは毎年5月から9月にかけて川・沢・滝など水辺のある天然クーラのコースを歩きます。今回はクールインプレ、本棚の滝&下棚の滝の魅力についてご紹介します。
1)神奈川県:新松田駅にて集合
おはようございます・・・本日は足元がしっかりした中、お越し頂き有り難うございます。みないな??挨拶から一日が始まります。(若い時に売れなかった芸人風笑??)ここで一日の全体像などの工程を説明します。毎回初参加の方がいらっしゃるので安全で楽しいハイキングが出来るように、皆さんにご紹介をさせて頂いております。けして堅苦しい雰囲気でやるのではなく、開放感を持ちやすいように毎回楽しくやらせて頂いてます。挨拶を終え雰囲気も温めて、新松田駅から西丹沢ビジターセンター迄バスで行きスタートします。
歩き始めるとすぐさま、大きな橋があり山藤が咲いてました。
この企画は川・沢・滝などの水辺のある付近を歩き続けるのが特徴的です。今回は西沢という沢沿いを歩きます。コースに入るとずっと沢の涼しげな音があちらこちらから聞こえて来ます。この自然が作り出す心地良いサウンドにとても癒されます。沢沿いを歩くコースは展望こそありませんが、水と大地とのコラボにて、渓谷を春色の景色に染めてくれます。何度か沢を渡り続けて、しばらく歩くと水のカーテンが見えてきました。
新緑と滝のカーテンにてテンションが上がります。
2)森林と沢とのコラボ効果
この時期は新緑が眩い季節です。春を待ちわびていた木々が生い茂り生命力に満ち溢れています。新緑の木漏れ日が爽快感を増します。このコースは森林効果がとてもあります。近年の研究では森林浴は心身共に癒しを与える効果があると言われております。
森の中を歩いていると、下界にはない自然環境により『五感』が研ぎすまれます。自律神経機能に刺激を与えてくれるので、ホルモンバランスが良くなります。また 森林浴の効果は香りだけではなく、森が作り出す清浄な空気、風の音、鳥の囀り、水のせせらぎ、木漏れ日の光、木々の緑色などさまざま森林環境が私たちハイカーに恩恵を与えてくれます。
春を待ちわびていた木々は生命力に満ち溢れている
沢には水の流れの早いところもありますが、本流と少し離れた場所ではゆっくりと流れる箇所もあります。足元を見ると水面に木々の葉っぱが反射してました。特にこの時期は新緑が綺麗なので一層鮮やかに水面を照らします。
少し視点をズラすと小さな世界が広がってました♪
今回ご紹介をさせて頂いているこのコースは、特に難しい箇所などは無いのですが、沢沿いは足下が不安定な箇所があるので一歩一歩確実に歩きます。簡単なルートがあるのですが、あえて一カ所のみアクロバットなところを徒渉します。(希望者のみ)探検をしているような雰囲気も味わって欲しいので、あえてザイルを張り、安全確保をした上で落ちないように沢を渡ります。毎回、みなさんはキャーキャー言いながら渡っています笑
えっ!ここを渡るの?
ワタシに出来るかな?
じゃあ辞めますか?
回り込んでもOKですよ
いいえ・・・渡ります笑
3)滝に近づくと
楽しいランチをみんなで済ませいよいよ下棚の滝へと参ります。沢を何度か渡り、滝に近づいていくと、心地よいひんやりとした風が吹いて来るのが分かります。沢沿いの窪みに風が吹き抜けているのです。
沢沿いでランチをすると飲み物が直ぐに冷えて気持ち良いですよ。
水辺から離れた暖かい空気と、水辺の近くの冷たい空気が入り混じると気温差が生まれます。空気の気圧の違いにより温度のギャップが生じます。この性質が異なるそれぞれの空気は、別方向に移動をしょうとするのでそこで反発が起きます。その過程で『風』が発生するのです。相対的に冷たい空気は重たいので下に行き、暖かい空気は軽いので上に向かう性質があります。この冷たい空気は下に行く習性があるので、私たちハイカーにヒンヤリとした空間を与えてくれます。特に夏場は歩くと体温が上がりやすいので、ほてっているので、ひんやりとした、『空気と水蒸気のコラボ』を滝近くでは味わうことが出来ます。
滝の前では気温(13℃)は低く、湿度(65%)は高くなります。
4)丹沢三滝:本棚の滝と下棚の滝
本棚の滝と下棚の滝の何れもが畔ヶ丸(1292M)を源流としています。最初に到着するのは下棚の滝です。落差は40M有り、かなり滝近くまで行くことが出来ます。この滝の特徴は岩盤に凹凸感があまりないので、水の流れが緩やかで横に広がっています。滝は常に大量の水が落下していて、水しぶきが絶えず散乱してます。
本棚の滝は落差は60Mあり、丹沢の三大滝と言われております。上部では狭い水路に沢山の水が流れているので迫力があり、下部では白糸のように水滴が広がりっています。滝の下に行くと流れ落ちる水滴が身体に当たり心地良いです。滝は常に水が流れているので、水の落下により生じる衝撃波が連続して聞こえます。ずっと聴いていても飽きることなく癒されます。
下棚の滝より
5)クールインプレの醍醐味
滝の魅力は体に付着する無数の水滴が触覚として感じ、視覚からは滝の持つエネルギーや癒しの空間を演出してくれます。滝が大地や水面を打つ波動は聴覚から入力されます。この波動は心の安定や精神統一に効果的に作用します。その周波数は1/fゆらぎと呼ばれるものです。自然界は時間と共に常に循環をしています。その過程にて様々な音を自分たちのタイミングで奏でます。
水の音や鳥のさえずりや葉っぱが風に揺られカサカサする音など。不規則性があるサウンドでも自然の中にいると、この波動は科学的にも心身のリラクゼーションの効果が証明されております。滝の周辺ではマイナスイオンで満ち溢れております。細かい水滴が肺や皮膚まで入り込むので更なる心身のリラックス効果があります。いわば、クールインプレとは水・大地・空気が創り出す自然界のオーケストラなのです。
今回はインプレ式~夏期限定のハイキングの楽しみ方としてクールインプレの本棚の滝&下棚の滝をご紹介させて頂きました。昨今においては、とりわけご苦労のある日々が続く方(コロナウイルスの影響により)が多いかと思われます。クールインプレは、分け隔てのないフレンドリーなサークルメンバーと共に自然と戯れることにより、心と身体の浄化をして清々しい気分になることがコンセプトです。そんな親しみやすいメンバーと一緒に感動をしてくれる方をお待ち申し上げます。ご都合が宜しいようであれば、皆さん(リピーターさん&初参加の方)とお会い出来るのを楽しみにしております。また山でお会いしましょう。長文となりましたが最後まで読んで頂き有り難うございました。