山専門店:カモシカスポーツ横浜展の登山やハイキングシューズ(80足)売り場の写真

登山靴やハイキングシューズには色々な種類があって初心者の方には分かり辛いですよね

<初心者ハイカーさんのための登山靴の種類と選び方>

登山靴は行く場所や時期により様々な種類があります。山の標高違いや時期を踏まえた上で購入の仕方や選ぶポイントなどのご紹介です。

<目次>

0.登山の標高差による垂直分布

1.登山靴の種類<知識編>

登山靴には主に時期や目的に合わせて5種類あります。

 

2.登山靴の選び方のポイント<実務編>

何を? どのように? 探し比べるのか?

登山の標高差による垂直分布

山を歩く上で最も大切な装備のひとつが登山靴です。下界を歩くのとは異なり、山には標高差に基づく様々なシチュエーションがあるので、履いて行く登山靴も異なります。

 

 

 
日本の垂直分布の図形

日本の山の垂直分布(高山帯・亜高山帯・山岳帯・低山帯などの分布)

 
日本の山は富士山や北アルプスや南アルプスなどの峰々から裾に広がる低山まで楽しむことが出来ます。そのような様々な山に行く上で登山靴は必須アイテムです。山を行く上で最重要視するのは『標高』です。標高の違いは風土や気候や土壌の違いを生みますのでそれに伴い登山ルートも変化をします。上記は標高差による垂直分布(高山帯・亜高山帯・山地帯・低山帯)と言われているもので植生界の違いを示しているものです。日本には主に4つ分類により成り立っていることが分かります。
 
日本の山では標高差に基づいて一般的に登山靴は5種類あります。今回はその違いについて焦点を当ててみたいと思います。(*一般的に靴の高さは大きく分けて、ハイカット、ミドルカット、ローカットの三種類がありますが、安全対策上最もリスクが低いハイカットのみを扱います。)
 
前半では比較的、初心者の方が登山を始め易いものから中級者から上級者向けの登山靴のなどをジャンル別にてのご紹介を致します。
 
後半では実際に登山靴を選ぶ上でどのようなプロセスを踏まえて選択をするのかということも焦点を当ててみたいです。実際にサイズの合わせ方や履き方やフィット感や登山靴の購入の時間帯なども考慮に入れてご紹介をさせて頂きます。

これまでに参加者様から頂いたご意見を元にあらゆる観点で考察をしました。以下長文となるのでお時間がある時にでもご覧下さいますと幸いです。

 

1-1:トレッキングシューズ(初心者向き)<グレードD> <グレードC >

 

初めて日帰りハイキングをする方にオススメなのがトレッキングシューズ、もしくはハイキングシューズです。主に里山や岩場が殆どないコースや自然遊歩道などを歩く上で設計された靴です。ローカットのものもありますが、足首の捻挫などの可能性もあるので、やはりオススメするのはハイカットです。他の登山靴と比べると質感は柔らかいので違和感を感じることが他のグレードの登山靴と比べると少ないです。生地はナイロン製でメインとして作られているので軽量化なタイプです。これから日帰りハイキングを始める方にはオススメです。

 

価格:15000~20000円位

重さ:400~500g

靴底:柔らかく/ 薄い

山のレベル:日帰りハイキングクラス(標高2000M位迄) 

時期:春・夏・秋・冬(*低山のみ通年)

初心者向けトレッキングシューズ~モンベルラップランドブーツ

モンベルさんのラップランドブーツ

 

 1-2:初心者向きアルプス用軽登山靴 <グレードB> <グレードA>

 夏場のアルプス級の山に向けの登山靴です。ここからは登山の領域に入ります。標高も3000Mクラスが多くなるので、山頂や稜線エリアでは(低地のアプローチのみ土のコース)岩場となります。軽登山靴は比較的安定をした岩場のあるコースを長時間歩くのに向いております。岩場と言っても険しい場所ではなく手を使うことがあまりないコースに向いております。このクラスからは、靴底が次第に硬くなるので手で曲げようとしても曲がりません。靴底のラバーソールは硬くなり、シャンクという衝撃吸収材やゴアテックスを含めた断熱材がこのクラスから厚くなります。

価格:25000円位

重さ:800g位

靴底:少し硬い / 普通

山のレベル:2000M~3000Mクラスの夏山 (富士山・立山・燕岳・市白馬岳・常念岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・など)

時期:アルプスでは夏 と秋(主に無積雪期)/ 低山では春・夏・秋・冬の通年

*注意点:このクラスからは登山専門店のみお買い求めが出来ます。

 
モンベルのツオロミー ブーツ

モンベルさんのツオロミー ブーツ(初心者向けの軽登山靴・夏場のアルプス級)

 1-3:アルプス用残雪期 中級から上級者向き <グレードS> <グレードA>

春・夏・秋のアルプスクラスまでカバーをしてくれるバランス感が最も優れている登山靴です。軽登山靴よりも、しっかりと作られていて、積雪期用靴よりも軽く扱いやすいです。アルプスにおいては、春の残雪期や夏山の縦走や岩稜帯や初秋まで使えます。厳冬期のアルプス級以外であればおおよそをカバーしてくれる登山靴です。12本歯のアイゼンも装着するためのコバ(かかとにある)も付いているものが多いです。ほぼ二度買いがなく(厳冬期のアルプス級以外)、年間を通して使えるエリアが最も広い登山靴となります。

 

価格:35000~45000円位

重さ: 700~800g

靴底:硬い / 厚い

山のレベル:夏場の岩稜帯クラス(奥穂高岳・槍ヶ岳・剱岳など)や春と秋のアルプスや低山のスノーシューハイクなど 

時期:アルプスでは春・夏・秋(厳冬期以外)/ 低山では春・夏・秋・冬の通年

残雪期用の登山靴スポルティバGTX
 

 

1-4:アルプス岩稜帯用 上級者向き <グレードS> <グレードA>

アルプスの夏山の『岩稜帯クラス』をベースに設計された登山靴です。岩陵帯コースは主に北アルプスなどの岩で出来た尾根や稜線を歩きます。このコースの特徴は足だけでなく手を使い*三点支持によって登攀することがあります。ハシゴや鎖場などにより、稀に足の全面積が地面に着かない場所もあり、爪先でバランスを取るルートに向いております。クライミングシューズに最も近いクラスの登山靴なので『爪先の立ち込みがし易い』のが岩稜帯用登山靴の特徴です。

(*三点支持とは両手が二点、両足が二点として合計四点とし、安全性を確保をしながら手と足のいずれかの一点のみを動かし移動をすること。)

 

価格:45000円位

重さ:700~800g位

靴底:硬い / 厚い

山のレベル:夏場の岩稜帯クラスや縦走(奥穂高岳・槍ヶ岳・剱岳・赤岳のノーマルルートやクラシックルート向き) 

時期:アルプスでは夏の岩稜帯と春(残雪)・夏・初秋に使用可 

アルプス岩稜帯用の登山靴

スカルパさんのレベルGTX

 

1-5:積雪期用 上級者向き <グレードS> 

 

厳冬期の3000Mクラスの縦走やアルパインルートからアイスクライミングまで、幅広い用途をカバーします。積雪期は雪と凍りのルートで出て来ますので、全般的に厳冬期用の登山靴は各メーカーさん共に縫い目が少なく皮で覆われた製品が多いのが特徴です。雪山用の登山靴は保温性を保つために断熱材が他の登山靴よりも多く入っております。基本的に12本歯以上のアイゼンを装着することを前提として設計がされております。

雪山へのアプローチですが縦走系の方はホールド感を最優先してもらい、アイスクライミング系の方は若干タイトなフィット感をベースに選択をすると細かいムーブがし易いです。いずれにしても凍った斜面を蹴り込むことがあるので剛性は両者とてもに高いです。厳冬期に使うので保温性や剛性に対してトップクラスの両立をする為に必然的に重さは増しますが、四季の中で最も美しい時期に限られたクライマーだけ行くことが出来るのであれば諸々をご理解して頂けるかと思われます。

 

価格:6万円位~

重さ:900g~1kg位

靴底:とても硬い / とても厚い

山のレベル:国内最高峰の厳冬期縦走&アイスクライミング仕様

時期:アルプスの春・秋・冬(主に厳冬期や残雪期や初冬)/ 低山では積雪期以外では蒸れやすいのでオススメはしません。

*各靴底の硬さと厚さは各五つの種類の登山靴と比較した場合の相対的な指標です。

 

積雪期用重登山靴

2.登山靴の選び方のポイントと注意点(インプレ式実務編)

足のサイズの測り方や試し履きなどの比較感度の上げ方や登山靴の重さや硬さの因果関係などのご紹介

2-1:目的用途に合わせた選択

山は四季折々の景色が満喫出来ます。同じ登山靴でも行く山や時期により大きく異なります。例えば、当団体でも中央アルプスの木曽駒ヶ岳へ9月頃に行くことがございますが、雪がない状態であれば軽登山靴で行かれます。しかしながら、2月だと完全に冬山になるので軽登山靴だと12本歯のアイゼンを装着して行くことはオススメ出来ません。行く山と時期を配慮して上でご購入をして頂きたいです。特に初めて登山靴を買う方にはそう頻繁に買うものでもないので慎重に選んで頂きたいですね。

 

2-2: 試し履きをする時の注意点

登山靴はネット通販ではなくて必ず専門店にてお買い求め下さい。それは表示されている寸法と実寸が各メーカーさんによって異なるからです。
1)登山専用の靴下は下界で履くものとは異なり、保温性や通気性や衝撃や靴擦れを対策を考慮して厚めに出来ております。登山専用靴下は時期や製品によって厚みが異なりますので、試着の際には新たに靴下を購入するか、もしくは今お使いの登山専用靴下を専門店にお持ち下さい。
2)中敷きを足裏に合わせる

これは昔からあるやり方です。足裏が合わないようであればサイズに対してのマッチングが合っていないことになります。幅や長さに対して若干のゆとりがあると良いです。
登山用の靴下と中敷きを実際に履いてみた

『ご自分の登山専用靴下』が望ましい・通気性と保温性の高い厚手の靴下を履いてから中敷きを出して寸法と合わせる。爪先1cm位の余裕があると良いです。


3)指一本が目安
靴のひもを全部緩めて、爪先が靴の先端にまで付けます。その状態からかかとに空間が出来るので指一本(人差し指)が入る位であればサイズとしては丁度良いです。
人差し指による登山靴の寸法の測り方

爪先を足の前の部分にぴったりと付けて、人差し指が『一本』入るくらいの余裕がベストサイズです。


 4)靴紐を締める
かかとに足付けて軽くトントンして下さい。かかとが下がりつま先側に空間が出来たら先端から靴紐を締める。
 5)フィット感を確かめる
登山用品店さんには試し履きのする段差があります。そこで上下左右の動きにて以下のことを確かめて下さい。
登山専門店のみにある登山靴試し履き専用の段差

試し履きが出来る坂、上下の動きや左右動きやカニ歩きなどを試してみて下さい(カモシカスポーツ横浜店様)


・フィット感:幅・長さ・甲の高低のサイズが合っているか?
・ホールド感:足が靴の中で遊んでいないか?当たっていないか?窮屈でないか?
・クッション性:着地をした時に違和感がないか?
・グリップ力:靴裏のグリップ力が高いか?グリップ力が低い靴は余計に踏ん張る為に(高いグリップ力の靴と比べると)筋肉にかかる負荷が大きくなり筋肉痛になり易い

 2-3:人の足は左右非対称~足裏の測定器

初めて登山靴を履くと違和感を持つ方も多いでしょう。それは通常私たちが下界で履いている靴はローカットのものが殆どなので、ハイカットの登山靴は足首まですっぽりと埋まることにより普段との違いを覚えることでしょう。しかしながら登山は高低差があり登りも下りもあります。登山コースは土や岩や石や木の根っこや階段や鎖場や梯子や雪や凍りなどがあるので足場が不安定なことが多いです。そこを安定して歩くのはやはりハイカットの登山靴がオススメです。
一般的に日本人は幅が広く甲が高い方が多いです。逆に欧米人は幅が狭く甲が低いです。登山靴のラスト(木型)はそのように設計がされておりますが、あくまでも目安として留めておいて下さい。

登山専門店ですと必ず足裏測定機がございますので店員さんに言って測ってもらうのをオススメします。

人の足は厳密には左右でサイズ(幅と長さと甲と厚み)が異なります。それは人の体幹軸が左右対称ではないからです。一般的に多いのは利き足が大きくなります。

どちらか片方の利き足を軸に負荷がかかり運動性能が向上するとそれに伴い身体は骨格や筋肉も補う為に自ずと大きくなるからです。
数ミリ単位のお話ですが登山靴は長時間履くので靴擦れを防ぐ為にもご自分の足の状況を把握することは大切なことです。

 

足裏測定器の画像

足裏を測る測定器です。登山専門店では通常あるので両足のサイズの違いを測ってみて下さい。

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 2-4: 登山靴の購入の時間帯

購入の時間帯ですが夕方から夜に掛けての方がオススメします。それは人の足は朝と夜ではサイズは約5パーセント異なると言われております。その理由となるひとつは、足は心臓から最も遠い部位であるということです。朝起きた状態で心臓のポンプだけでは水分(血液やリンパ液)の循環がスムーズに進まないので足にまで血液やリンパ液などが十分に届きません。もうひとつの理由は重力の影響によるものです。人は歩くことや立っていることにより、重力が生まれ水分が足の方に溜りやすくなります。これらの理由から朝起きた時と夜では足のむくみ具合が異なるのでサイズが変わって来ます。登山の場合には足裏にかかる負荷は下界などよりも大きくなるので若干ゆとりがあると良いでしょう。足が山小屋に到着をした時や下山後に最寄り駅に到着した時の足のむくみ具合をイメージすると良いですね。

このような理由により足が最も大きくなる時間帯(夕方から夜にかけて)に登山靴のご購入をオススメします。 

2-5: 重さと硬さについて

初めて登山をする方にとっては、靴の硬さと重さはとても気になると思われます。こんなに重たい靴で歩けないという方がこれまでに沢山いらっしゃいました。ここではどうして登山靴が重く作られているのかを考えてみたいです。

簡単に例えますと、登山靴は家と同じです。

壁が何層にもしっかりと補強されていて、土台が頑丈に作られた家は陽射し・雨・雪・風・地震などに対して丈夫なので剛性があります。それは家に限らず登山靴でも同様なことが言えます。何層にも貼られた生地は保温性や防水性や浸透性などに優れ丈夫に作られております。足裏から地面の中間を支えてくれる靴底のラバー、クッション性、シャンク(衝撃吸収性材)、中敷き、靴下の厚みは体にかかる負荷を和らげてくれるのです。

重さの違いは厚みの違いと考えても良いです。

登山靴の生地がより厚くなれば、濡れや寒さや衝撃から身を守ってくれます。


靴底の厚みが増せば、下半身のみならず上半身(主に腰や背中)への衝撃を吸収してくれます。

結論としましては、厚みから来る登山靴の重さとは、足の保護性を高めることにより、私たちハイカーへの快適性を与えてく、身体全体を守ってくれているのです。

ザンバランさんのGTXの靴の中の写真

積雪期登山靴の中のモデル構造です。下部は7枚 上部は4枚のミルフィーユ状の層にになっている~カモシカスポーツ横浜店様


*通常夏山のアルプスクラスですと下部は五層で上部は三層で出来てます。

 
以上が登山靴の種類と選び方についてご紹介をさせて頂きました。登山靴はそう何度も買い換えるものでもないです。また安価なものでもございません。しかしながら、きちんとした登山靴を履くことによって様々な移動への選択肢を与えてくれます。なので・・・登山靴選びには慎重になって下さいね。素敵な登山靴に出逢ると良いですね。これからも皆さんにとって安心&安全の登山を願ってます~長々とお付き合いして頂きどうも有り難うございました(^-^)/

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